精神科の医師に処方された抗うつ剤は用法用量を守り服用しましょう

自律神経を整えるために

胸を押さえる男性

心から身体へ症状の現れる自律神経失調症があります。自律神経失調症は、ストレスが主な要因となります。仕事や人間関係などのストレスから、自律神経失調症を発症する人が年々増えています。自律神経失調症は様々な症状を引き起こします。身体に現れる症状として、めまいや立ちくらみ、動悸や息切れなどがあります。さらに耳鳴りや不眠、肩こりなど、日常生活に影響を与える症状もあります。手足のしびれも自律神経失調症の症状とされています。精神的な症状として、集中力や記憶力の著しい低下、今まで興味の合ったものに対しての好奇心の減退、無気力状態になる場合もあります。自律神経失調症を発症する原因はストレスですが、ストレスが自律神経に影響するのは、交感神経と副交感神経のバランスを崩すからだといわれています。自律神経とは、二つの交感神経から成り立っていて、交感神経は日中に働いている神経になります。人の活動を支えるための神経で、この交感神経が活動している時や、緊張した時、そしてストレスを感じた時にも働きます。もう一つの副交感神経は、交感神経とは逆で睡眠中に働く神経です。身体の回復や、修復などに働きかける神経です。睡眠中だけではなく、入浴中や食事中、リラックスしている時などに働きかけかます。この交感神経と、副交感神経が上手く働くことができているのが通常な状態ですが、自律神経失調症は副交感神経が上手く働くことができず、睡眠を取っていても身体の回復や修復が追いつかず、疲れやダメージとなって自律神経失調として身体に現れるのです。仕事の責任や、複雑な人間関係などでストレスを溜め込むと、二つの神経機能が上手くバランスを取ることができなくなります。

自律神経失調症の回復に向けて、心理療法と薬物療法があります。自律神経失調症は、ストレスを溜め込むことで、自律神経が乱れます。乱れた自律神経が影響し、身体に様々な症状が現れますが、またさらにその症状がストレスとなり、さらに自律神経が乱れるという悪循環に陥る可能性があります。抗うつ剤は、うつ病の治療だけに使われるものだと思われがちですが、自律神経失調症の治療にも非常に効果があるのです。抗うつ剤には、落ち込んだ気持ちや、イライラした症状を解消してくれます。気持ちを落ち着けることで、溜まったストレスを緩和することができます。そして、抗うつ剤によっては、自律神経調整剤や抹消作用薬といって、乱れてしまった自律神経のバランスを整える効果のある薬もあります。これらの抗うつ剤を使用して、乱れた自律神経を整えることで自律神経失調症から回復へ導くのです。他にも、自律神経失調症には抗うつ剤だけではなく、漢方薬を使用する場合もあります。漢方薬も、抗うつ剤と同じように心と身体のバランスを取ることが期待されます。漢方は、人間の身体に元からある自然治癒力を高めることで、症状を改善するための薬です。抗うつ剤は、直接原因となる部分に作用して、症状を緩和させる薬ですが、漢方薬はバランスを整えるための薬です。効果が現れるまでには時間がかかりますが、抗うつ剤が身体に合わない人や、抗うつ剤に抵抗がある人は漢方薬の処方も、医師に相談することで可能となります。